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HQの読書ブログです。 ネタばれOKの方のみお読みください。

2024

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2006

0702
あらすじ。1084年6月。アンダルシア地方トレド。
急死した夫イーフリアムの葬儀の最中だった。レベッカは結婚仲介人に取り持ってもらい、結婚した。学者の夫と仲むつまじくなるということはなかった。
故人の死を悼むより、レベッカは夫が掃除を拒むパティオ(中庭)やこれからの生活が気になってしまい、居たたまれなくなって彼女は葬儀を抜け出した。

数週間後、彼女はようやく噴水のあるパティオの掃除をすることにした。
荒れ果てたパティオの掃除は骨折れたが、根気よく掃除し、ようやく綺麗になった。
しかし、タイルが割れてはがれているのをごまかそうとしていると、奇妙な仕掛けに気が付いた。小さな隠し場所があり、その中には箱が入っていた。

中身を確かめる前に誰かが家に尋ねてきた。慌てて元に戻し、でてみると知らない人だった。
彼女を召使と間違えたので、そのまま対応した。奥様に手紙を渡してくれというので受け取ったが、手紙の内容からすると、夫の遠縁の親類だった。しかし手紙の後半には手紙を届けてくれたジェイコブとの結婚証文が入っていた。
彼女はまた尋ねてきたジェイコブに奥様は旅行中とごまかした。
その夜、賊が入り、パティオで何かを探していた。


久々?な気がします。
クレア・デラクロワの新作。
亡夫が残した箱の中身、それは一体なんなのか?それを狙うたくさんの人。
ジェイコブに身分を偽って、一夜をすごしてしまった彼女。
と物凄く波乱万丈、な一冊となってます。

物語がユダヤ教徒の話?なんでしょうね。
結婚証文(ケトウバー)や結婚仲介人、色々出てきます。
ムフフ度もなかなかあり、いい感じでした

★は文句なしの五つ。
お勧めです。
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2006

0701
あらすじ。アリシアとジェームズが7年ぶりに再会したのは偶然の産物だった。
二台の馬車が衝突しそうになり、片方の馬車が溝にはまってしまった。
中にいたのは中年の付添い人と、7年前の元婚約者だった。
二人の婚約が破棄されたのは、彼女が年はなれた金持ちと結婚することになったからだ。
ジェームズは苦い思いをしながら彼女を助け出した。


火花バチバチのふたりです。
お互いを勘違いしながら7年過ごしたので…
ヒロインは父親に虐待を受け、さらにはヒーローに危害を加えると脅されて
泣く泣く結婚を承諾したんですが、ヒーローは知るすべもなく。
物語の中盤までいがみ合いつつ、惹かれつつという感じでした。

その結婚相手は式を挙げて結婚初夜を迎える前に死去。
それからヒロインは慎ましい生活をしていた。
外国から帰ってきたヒーローと偶然再会。愛憎入り乱れて~とそんな感じです。

最後は文句なし(当たり前ですが)の持っていき方でした。
★4つ。結構お気に入りの作家さんになりました。

おまけ。
巻末に来月のリージェンシー・ブライドの4ページぐらいが載ってましたが。
どこがリージェンシーかさっぱり。

2006

0617
あらすじ。ソフィーは複雑は家庭環境で育った。母親は上流の男性の妻であったが、夫が留守がちだったため、屋敷に出入りしていた壁塗りの職人と駆け落ち。
しかしその男は結婚生活に向いてなく、ソフィーを産んですぐに夫の下へ帰っていった。
母親が亡くなってから5歳年上の異父姉ベリンダが尋ねてくるまでに、家族の愛情を感じたことがなかった。
ベリンダがスペインの侯爵家の弟パブロと結婚することになり、ソフィーは花嫁の付添い人として式に出席した。
そこで侯爵でもある兄アントニオに親切にしてもらい、恋をした。
しかし異父姉からは自分の出生の秘密は黙っていて欲しいとのこともあり、父親とスペインに来たことを内緒にしなければならず、誤解が生じ、彼とは仲違いをしてしまった。
ベリンダとパブロの結婚生活はしばらくで破綻し、パブロはスペインに戻ったが交通事故死してしまった。ベリンダは妊娠していて子供を産んだが、半年後に肺炎で亡くなった。
姪のリディアの世話をずっとしていたのはソフィー。
ベリンダが子供を産んで半年で亡くなったことをようやく弁護士から知らされ、後見人として指名されていることをしったアントニオはソフィーに会いに行くことにした。


あらすじ長くなりましたw
いつものリン・グレアムだな~と思わせる作風でした。

人の我侭に振り回されるヒロイン。
いい人と思っていた異父姉も結局…というのもありましたが。
であらすじの続きは、姪と別れさせるには姪にもソフィーにも気の毒と感じたヒーローは
便宜結婚を申し込みます。

しかし、便宜結婚のはずが新婚初夜をベッドで迎えたり、といいのかなぁ~
ちょっと変わったヒロインと俺様なヒーロー…

★は4つぐらい。ホントいつもどおりです。はい。

2006

0603
あらすじ。ロバートは遺産のことで弁護士事務所へ行くこととなった。父親が爵位と財産の相続の条件に結婚があった。
しかもその結婚相手を従弟の結婚式で出会ったレディと4週間で式を挙げろという。
その結婚式は翌日。遺産の話は他にもあり、父方の祖母もまた条件付きだった。遺産の内容を知った日から禁欲生活100日間。
一ヵ月後には結婚しながら三ヶ月は禁欲生活というのが二人の条件だった。

従妹の結婚式に出席したが喪中のために地味となってしまっていた。
そのため欠席者も多くは無い。
そこで余興でよばれていた幸せを運ぶという煙突掃除人の娘とキスをした。
少し会話をしたが、あの厳格な道徳者のミセス・モンタギューの教え子とのことだった。
結婚式には相手になりそうなレディは二人しかおらず、どちらも...
父親の煙突掃除人の名刺を拾い、それからあることを思いついた。



煙突掃除人の娘からなんと伯爵夫人へ。
ヒロインが定評のあるレディの学校で教育を受けていたっていうのが重要なのかな?

ヒロインは愛や結婚に希望を全くもっていないけれど と定番ですが
ヒーローに惹かれていくところが面白い。
放置プレイ化してましたw。

ムフフ度ちょっと低め?後半が熱いけど
三ヶ月の禁欲生活がやはり大変じれったい。
止めるヒロインの科白もなかなかよかったです。

☆4つ。
思っていたよりよかったです。

2004

0612
あらすじ。従妹のブリジットの結婚式に参列する予定だったが、管制官のストライキにぶつかってしまい、搭乗予定の飛行機が飛ばなくなってしまった。従妹と連絡を取ったが、なんと彼女の婚約者の叔父の伯爵が迎えにきてくれるという。迎えにきたその叔父を見てビックリした。彼は5年前、婚約したのにもかかわらず、何の説明もなく自分を捨てた男であった。



もう二度と会いたくないと思っていたのに、いきなり会って同情するヒロイン。一所懸命忘れようとしたのに…と動揺するヒロイン。ヒーローの言葉の端々に辻褄合わないことが多い。ヒロインと別れたあとすぐにヒーローは他の女性と結婚していたのが分かってしまい、余計落ち込む彼女。その女性との間に女の子が一人いる事も。2日間ドライブして、彼のお城に着いたが、城の従業員の多くが風邪でダウンしていた。料理の出来ない従妹にお鉢が回ってきたのを見かねて、ヒロインが手伝うことに。ヒロインが作った料理の中に「コールド・ラブ、さめた愛」という料理が出てくるので、翻訳者さんはそこから取られたのでしょう。原題「NO OTHER LOVE」なので、さめた愛のがまだセンスがあるような。


脇役は個性派勢ぞろいという感じ。ヒロインの従妹も、ヒーローの伯母(従妹の婚約者の母ではない)もいい味出していました。ヒロインのライバルはある意味二人いて、一人はヒロインの元モデル仲間で、もう一人がヒーローの伯母。この二人がいなかったら人生変わっていたに違いない。

未練たっぷりヒーローなんだけれども、5年前の別れた時の思いが消えないので、ヒロインに憎まれ口をたたいてしまうし.
ようやく和解したのはヒロインが熱出して倒れてから。熱でうなされながら5年前の事情をしゃべったとあったが、熱にうなされても聞き取れる程しっかりしゃべれるのか~といつでも思う。


誤解の原因は元モデル仲間の女性が二人を別れさせるために色々策略した結果であった。ヒーローは伯母の薦める他の女性と結婚。策略自体は上手くいっても結果が悪かった。出戻ってヒーローを付回している当たり凄い。亡くなった奥さんへの愛情はなかったと告白しているシーンがありますが、なんだかなぁ、とチョッと考えさせれるところもありました。

全体的に★4つぐらいです
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